臨床を離れていて、
もう一回、在宅をやりたくなりました。

神奈川リハビリ訪問看護ステーションあおば 理学療法士 宮田


Q. 入社のきっかけを教えてください

少し長くなるのですが、プロフィールを含めて。学校卒業してから理学療法士として最初は総合病院で働いていました。

その病院勤務の頃から在宅系の訪問に興味があって。病院の中で、区の訪問事業を手伝うというきっかけがあって。

そこでかなり早い段階から訪問に携わることができたんですね。

入院中や外来じゃわからないことがたくさんあると感じ、自分の休みの土曜の午後を使って友人の診療所の訪問を手伝ったりしていました。

当時は珍しかったんですが、友人が診療所の看護師の息子だったから、やってみないかと。

その後、そこのドクターが在宅専門の診療所を開くということで、そこから医療法人が立ち上がったり。

法人が合併したりもしながら、ずっと訪問をメインにリハビリに携わってきました。7、8年前かな。

医療法人の本部に来いと言われて。在宅系の教育を中心にやれと言われてしまったんですね。

臨床と離れていて、一言で言って「つまんない」んですよ(笑)

何がつまんないって、患者さんと直接話をしない、触れ合わない、課題を一緒に考えない。

自分の専門のことができないわけです。それは管理職になれば当たり前なんですが。

ずっと臨床と離れているると、アイデアもなくなる、感覚もぶれてくる。だんだん、どうだったっけな~とわからなくなってくる。

頭ではわかるんですが、感覚として。ぶれてくるような感じ。

思い悩んで、辞めようと思って、一番はじめに思いついちゃったのが、『東京リハビリ』

青山(代表取締役)さんと学会等で顔を合わせていたこともあり、相談しました。

一番は、もう一回在宅をやりたくなったことですかね。臨床を離れていて。

今56歳なので、大丈夫かなと思ったんだけど。そんなに長くできるわけでないわけじゃないですか、普通に考えて。

この歳になると考えるんですよ。「最後にもう一回在宅での臨床をしたいな」と、思い決めました。

Q 訪問リハビリテーション協会の会長でもいらっしゃるのですが、
 地域包括ケアの中での「リハビリテーション」について
 風向きや変化を感じることはありますか?

私は介護保険制度ができる前からずっと訪問でリハやっていたんですが、その当時は「そもそもリハって何?」とか。

オーダーをしてもらうというのも、説明から入らなきゃいけない状況でした。

今では、ケアマネさんに「理学療法士です」と言ってもすぐ通じるし、それどころか「ST居ないの?」と平気で言ってくる。(笑)

「リハビリ」に対してのイメージや、必要度っていうのは理解していただいたこの20数年かなと思います。

「回復期(リハビリテーション)病棟」も、2000年に制度ができたので20年位経つんですが、そこからどんどん、リハビリってこういうことだって世の中の人が知るようになったし、だんだん「PT」「 OT」「 ST」のリハビリが在宅でも必要なのかなって利用者さんや医療関係者も思ってくれるようになり、在宅でのリハビリ=「あって当然」と思われるようになってきた。認知度も上がってきたということですね。

ただ、回復期病棟はセラピストの人数が多く必要とするので、なかなか在宅に人員が回ってこなかったんですよ。

やっと最近、経験を積んだ療法士や若い療法士が在宅にこようかという向きになってきているように感じますね。

新卒も含め、ですね。とくに都市部の病院では足りてきて、人材が余ってきているのではないでしょうか。

また、地域包括ケアの中でのセラピストの隆盛を感じる一方で、理解が十分されているというかというと疑問を感じるところもあります。

「あった方がいい」とは思われているけど、みんながもっと具体的に「こういうことができますよ」とはっきり言っていかないと、新たな誤解を生み、「セラピストはこんなもんだ、こういうことしかできない」と思われてしまう。

そこはまだまだ努力が必要かなと思います。

Q. 今年度新規開設の「神奈川リハビリ訪問看護ステーションあおば」の
 立ち上げに携わっていただいています。
 これまでの経験されたところと、地域的な違いは感じますか?

特色はありますね。このあたりは新しい街なので、古いアパートや商店街がないんですね。

リハビリっていうのは何かのきっかけで生活が壊れてしまったものをもう一度なんとかしようということなので、地域のこんな雰囲気の中で暮らしててこんな生活をしていたということが見えていると、じゃあ、こんな風に過ごしてみましょうかと、機能訓練や環境整備をして元に近い状態に戻すお手伝いがしやすいんです。

そこが綺麗すぎて一見するとわかりづらいという印象はあります。東京の下町なんかとは随分違いますね。ず~っと人が住んでいたところとは。街と人とのつながりっていうのも、よそから来たものにはまだ見えてこないのかと思っています。

Q. 訪問看護激戦区と聞いていますが?

訪看は足りている・・・んでしょうね。(笑)

でもやっと、ご挨拶周りや紹介してもらったり勉強会にでたりして、それぞれの訪看が地域でどういう役割を担っているかがわかってきた感じです。

地形的な点では、ここはとても自転車じゃ無理ですね(笑)。平らなところがほとんどないんですよ。青葉区は。

Q. インスタグラムにお顔を出されたりなど、
 今までにない方法も積極的に行っているように感じますが、
 抵抗はなかったですか?なんでもやってみようという感じでしょうか。

抵抗はなくはないですよ(笑)でもね、なんでもやってみましょう、というか。

面白いんですよね。みんなからどう思われているかは別ですよ(笑)。僕は面白くて。

これまでに何度か「立ち上げ」を経験してるんです。その時その時で苦労などはそれぞれ違いますけど、なんとなくこうだ!っていうのはあるんですよ。

それがもう一回できるって楽しいなって思っていて。もちろん大変なんですけど。

自分はそんなすごい発想は無いですけど、なんでもやってみようという気ではいますよ。もっとうまくできるといいなと思います(笑)。

新型コロナのこともあり、ご挨拶まわりに行っても直接お話ができない時期が続き、インスタでもやってみる?というお話になりました。たまたま正木さん(あおばの看護師)が得意だったこともあり、やってみています。

その甲斐もあってか、最近はご依頼が増えているようですね。

本当にスタッフみんなが一生懸命営業して依頼をいただいたりとか。ポツポツと。

やっている成果はでてきつつあるのかな、とスタッフみんな感じているのではないかと思います。

宮田さん、ありがとうございました。

多様性のある働き方