精神疾患をお持ちの方へのサービスの必要性

地域ニーズの向上

国の施策として「病院から地域へ」「施設から地域へ」を合言葉に、精神疾患をお持ちの方の生活の場は、病院から徐々に住み慣れた地域へと転換されています。しかし実際には、当事者を取り巻く支援・サービス同士が密接につながっておらず、行政も縦割りとなっている場合が多くあり、結果的に当事者やそのご家族に支援・サービスが行き届いていないのが現状です。
平成26年度診療報酬改定の結果検証によると入院患者が地域に移行する上で重要なサービスとして、「精神科訪問看護」を挙げています。病院・施設から地域へつなぐために、精神科訪問看護は今後も重要な役割を果たしていくと考えられます。

(参考)当社の精神科訪問看護利用者のうち、診断名(分類)の割合

わたしたちの強み

経験豊富な医療職(看護師・作業療法士等)や社会福祉士が様々なサービスにて包括的にサポート。

専門性の強化

当社は、精神疾患・こころの病を持つ方の支援に力を入れるべく、豊富な現場経験と知識をもつ看護師、作業療法士を中心に精神科サービス推進室を社内に設置。専門性の高いスタッフが、経験の浅いスタッフの相談や訪問の同行ができる仕組みを作り、専門性の強化、対応可能スタッフの育成を図っています。

教育・研修体制

経験の浅いスタッフに向けてOJT体制の整備、研修受講の補助等を行っています。また、社内でも経験豊富なスタッフが講師を勤める、精神科ベースアップ研修を定期的に実施。各専門職からの臨床に基づく幅広い知見を得ることができます。

関係機関との連携

地域での生活を支えていくためには、地域のサービスや資源を知り、それぞれの専門性を生かし合うことが必要です。医療・介護保険サービスだけでなく相談支援、就労支援等の福祉サービスを展開する当社は、より柔軟な連携ができ、地域の力を最大限に活用したサービスをご提供・ご提案することが可能です。

訪問事例

『対人緊張が強く引きこもっていたAさん』

実際の訪問事例(ご本人・ご家族の了承を得て掲載しています)

【症状】

『統合失調症、自閉症スペクトラム』(Aさん 16歳)

スクールカウンセラーや思春期デイをうまく利用できず、引きこもりがちになっていた。 かかりつけ医より訪問の提案・依頼があり、支援を開始。

「新しい人や場所に緊張して、外出できません。」 「また野球がしたいです。」

といったニーズあり

【支援内容】

・本人の状態が良い時間に訪問:生活リズムが崩れていたため、まずはご本人の状態に合わせ午後からの訪問を開始。
・信頼関係の構築と活動範囲の拡大:安心できる家族も含めた自宅での関わりから徐々に、療法士との2者関係、家から外へといった段階付を行う。
・趣味活動の再獲得:好きな野球について「話すこと」から始め、徐々に外へ出られるようになり、地域の野球チームへの参加につながった。  チームメイトには事前に疾患の説明を療法士から行う。

【現在】
生活リズム 生活リズムが改善
活動範囲 自信がつき、屋外の活動に前向きに。
趣味活動 再度獲得でき、自信が付きました。
夜間中学入学 本人の意思で決定。