ケース紹介 93歳女性

東京リハビリ訪問看護ステーションEast所長、言語聴覚士の大橋です。
私のケースを紹介させていただきます。

93歳女性で2019年10月に脳幹梗塞を起こされたケースです。
数週間で自宅退院になったものの、麻痺の影響や体重の減少などで姿勢が崩れ、首も持ち上がらず、その為に食べ物も窒息のリスクがありました。ケアマネジャーさんから、大橋の視点で見て必要なサービスが何であるかや、良い先生がいたら紹介してほしいとの相談があり訪問診療の主治医や歯科医まで私が信頼している先生がたを紹介させていただきました。

こちらのケースは本人も食べたいという希望はあり、家族も介護に熱心で環境は整えやすい条件がありました。チームの皆には「飲み込みは大橋の方でリスク管理をしつつばっちり食べてもらうから、運動や栄養面の支援をお願い」と声をかけ、私は理学療法士のリハビリ効果を高める事と本人のモチベーションを上げる為に食事の改善を目指す計画を立てていきました。

歯科医に義歯の調整を依頼し、私は食事状況を見つつ義歯の具合を見つつ進捗について情報共有していく事、
管理栄養士に食事内容の情報を渡し必要な栄養が何かやこの家族が実施しやすい栄養支援について相談していく事、
理学療法士と食事の姿勢について検討しあう事、
看護師や医師に排泄管理について情報共有等をすることなどを実施していきました。
また、可能な限り医師や歯科医師、理学療法士等の訪問に同行もしました。

結果は写真の通りです。93歳とはいえ2か月間でも肌のハリや姿勢がだいぶ改善しました。
■前後
前後
■食形態
食形態
■食の情報収集
食の情報収集

利用者さんに「良くなりたい」という思いがあるならば「高齢ですし、維持目的でのリハビリをします」と簡単に言わず、思いを汲み取ろう、新しい目標がないか探ろう、他にやり方がないか調べようという事は必要。

もちろん私も環境調整が難しかったりアイデアがどうしても浮かばずに「維持目的」というケースはありますが、それでも利用者さん達の思いを汲み取れないか探す姿勢は続けたいと思います。あと栄養が大事なのにそこを見ている人って少ないですよね。
在宅事情を知る管理栄養士さんが増えてほしいです。

※ブログ、写真の掲載にあたって、ご利用者様、ケアマネジャーからの許可をいただいております。